(1)一言(?)で言うと??

講談はおもに武将や偉人の話しなど、歴史にちなんだ物語を、
講談師が美しい日本語で自ら調子をとってとうとうと読み上げる一人芸です。



釈台を置き、張扇や拍子木などを用いて演じます
(2)芸のスタイルは??

釈台を前にして座り、釈台には張り扇、手ぬぐい、扇子、拍子木などを置き、軍談などを読むときは、さらに本をのせて読み進めます。和紙で作った張り扇でパシャ・パシャと釈台をたたき、読む調子をとったりもします。

(3)他の話芸と区別できる講談らしさは??

特に戦いの場面では「修羅場読み」というリズミカルな読み方をするのが特徴です。慣れないうちは、何を言ってるのか聞き分け難いかもしれませんが、焦らずに張り扇の音とともにゆったりと聴き流してみてください。何度か聴いているうちに、リズムがつかめるようになり、内容が聞き取れるようになると、場面の情景が鮮やかに浮かんでくるように構成されていることが解るようになるでしょう。この修羅場読みこそが、他の話芸と講談が区別できる特徴であり、醍醐味です。

(4)講談の起源は??

諸説ありますが、江戸時代初期に赤松法師が徳川家康の前で「源平盛衰記」や「太平記」などの軍記文学を講じたのが始まりだといわれています。このように軍記物を中心として成立した背景からは、歴史から教訓を学ぶ「耳学問」として伝承されてきたことがわかります。

江戸時代半ばから後期になると、軍談のような堅い歴史物だけでなく世相風俗を題材にしたり、講談師が史実や時事に基づく物語に大胆なフィクションを取り入れたり、物語の内容に関連した豆知識やエピソードを自由に挿入し、奥行きを深めた楽しめる講談を読むようになったので、「講釈師、みてきたようなウソをつき」といわれるようになったのでしょう。

(5)講談で読まれる物語の種類は??

【主な講談の種類と一例】

◆軍談   源平盛衰記、太閤記など戦(いくさ)や武将の物語
◆お家騒動 伊達騒動など
◆仇討物  曽我物語、赤穂浪士など
◆世話物  河内山直侍、お富与三郎など
◆政談   徳川天一坊など
◆白浪物  鼠小僧、雲霧仁左衛門など盗賊の物語
◆侠客伝  清水次郎長、幡随院長兵衛など
◆怪談物  四谷怪談など

(6)現代の世相や社会事象を題材にした新作講談

社会事象を題材にして、史実に基づいた物語を読み上げるだけでなく、ニュースキャスターのような視点からリアルタイムにとりあげる時事ニュース的な演目も講談の重要な領域となっています。 また、日本だけでなく、海外の伝記や音楽、例えば日本の歌舞伎や文楽などとのコラボ、オーケストラも管弦楽団のみならずジャズやシャンソンともコラボするなど、観客が心地よい話芸として講談を受け入れるジャンルは広がっています。